2005.5.7UP

1 本時(1/5)の指導目標を具体的に把握する。[1](5月10日4校時11:30)

l            価値目標 りんちゃんがおじいちゃんを大切にする心,おじいちゃんやおばあちゃんがりんちゃんを大切に思う心を読ませる。

l            技能目標 音読の技術,討論での発言の技術を指導する。

2 指導事項を時間的な順序に配列する。

時配

学習活動(学習問題)

指導事項と指導の方法

備考

20分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分

 

1 音読する

l            文節読みをマスターさせる。「学習用語「読点,句点,文節」を指導する。

l            唇読をマスターさせる。

l            一斉音読をマスターさせる。学習用語「題名,作者名,本文,大小,間」を指導する。

l            二人音読をマスターさせる。「一文,二文,段落」を指導する。

l            音読テストをする。保護者に聴いて貰う。

2 討論する

l            学習用語「誰,主人公,事件,どうする,登場人物,心」を指導する。

l            りんちゃんの行動を評価させる。

l            「宝」の意味を考えさせる。

3 発言する

l            学びを一文で書かせる。

l            発言させる。

○ 文節読みで『音読マスターカード1』の物語文をすらすらと音読させる

l            先生がお話を書いた。ほしい子。ほしくない子がいるからあげないかな。ふざけて読む子がいるからあげないかな。みんなが真剣に読むと言うならあげる。(焦らす。)

l            先生が作ったお話なので田村倫ちゃんとは少し違う。人を騙す悪い嘘は怒られる。しかし人の役に立つ物語の嘘は許される。

l            『音読マスターカード1』で「文節読み」,「唇読」,「一斉音読」などを通して学習用語を指導する。

l            1分間で音読テストをする。最後まで読めなくてよい。途中まででよいから,「文節読み」ができたら合格である。大人に聴いて貰う。自分のお母さんの他のお母さんに聴いて貰うこと。始め。

○ 『討論マスターカード2』の一つの問題だけをここでは討論させる

l            意見を言い合うことを「討論」と言う。さんはい。読んでみて,変だなと思ったところはないか。

l            『討論マスターカード』を書いてきた。ほしいか。4を音読する。

l              人。×  人。では少なかった方から発言する。一人一回は発言しなさい。「私は」からどうぞ。

l            5を音読する。どういうことか書く。書いたら発言してよい。

l            発言できなかった子,発言する。

○『音読マスターカード1,2』と『討論マスターカード1,2』を自主教材として開発する。いずれも子供の保護者から伺ったお話で物語を自作する。

○今回は『音読マスターカード1』と『討論マスターカード2』を使う。思考と表現の2つの学力を育てたいからである。

○全員に向上的変容を自覚させる。

3 授業の成否を判定するポイントや反省観点

l            自らの音読の向上的変容を保護者からの励ましで自覚させる。

l            討論を通して,この一時間で,一度は全員に適正に発言させる。

l            引き付ける導入,細かな活動の授業展開で十分楽しませ,学習用語を身に付けさせる。



[1] 野口芳宏著「四 本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室 教材研究のための教師向けワークの開発(下)」『教材開発48号』明治図書,1992年1月,72ページ)