国語学力マスターカード

国語科学習指導案

『インタビュー』（野口芳宏監修，柳谷直明・「鍛える国語教室」研究会空知ゼミ著『確かな国語学力（基礎・基本）を育てるマスターカード　３年生用』明治図書，2005年10月，31－34ページ）

2007年５月16日（水）10時40分～11時25分，岩見沢市立美園小学校３年生教室

児童　３年３組27名，授業者　柳谷直明

本時（１／１）の指導事項を具体的に把握する。[1]

（１）指導事項――次の学習用語を指導し，表現活動で行為化させる。――

言語活動１　音読「インタビュー①②」（目標，事項，学習用語「定型――挨拶，氏名，依頼，目的，予告，質問，お礼，挨拶――，技術――丁寧，視線，速度，音量，メモ，明瞭，反応――）

言語活動２　メモ「インタビュー③」（質問，メモ「短く」，回答，反応）

言語活動３　準備・実行・評価　「インタビュー④」（準備，実行，評価）

　言語活動４　スピーチ（視線，緩急，音量，メモ）

（２）指導事項の配列

時配

子どもの言語活動

教師の指導事項（ゴシック体が学習用語）

備考

15分

７分

15分

８分

１　音読

・先生と一緒に一斉音読。

・授業の目標，学習事項，学習用語を知る。

・「インタビュー」を先生と一緒に，一斉音読。

・何度か練習して，適正な速度を身に付ける。

・学習用語を覚える。

２　メモ

・メモだけでインタビューの練習をする。

・書く欄を知り，ラベル欄に質問を書く。

・学習用語を覚える。

３　準備・実行・評価

・学習用語を再度覚える。

・「評価」を読み，上手なインタビューを目指す。

・近くの子とインタビューを実行。回答をメモ。

・回答を聴いているときには，相手の顔を見る。

・メモは相手が話し終えてから，短く書く。

・10の学習用語を目指す。

　４　スピーチ

・練習し，モデルを聞く。

１　音読

・「インタビュー」マスターカードを配る。

・「マスターカード①」の音読。学習事項をノートに書かせ，学習用語を覚えさせる。

・「マスターカード②」の音読。（技術の）学習用語を指導する。

　速度－ゆっくり（板書）

・１分間で300字程度の速度を練習させる。

・（定型の）学習用語を指導する。

　２　メモ

・「マスターカード③」の音読。（技術の）学習用語を指導する。メモの学習用語（ラベル欄，ブランチ欄，ナンバリング欄）。

・何の店に行きたいかを仮に決めさせる。

・ラベル欄に仮の質問事項を書かせる。

　３　準備・実行・評価

（１）準備

定型を覚えさせる。事前メモを書かせる。技術を覚えさせる。

（２）実行

・じゃんけんさせる。

・勝った子から，インタビューをさせる。

・負けた子に，お店屋さんになって貰う。

（３）評価

・自己評価をさせる。

・再度，インタビューさせる。

　４　スピーチ

　インタビューをスピーチで報告させる。

・時間厳守。

・「マスターカード」は②③と①④をＢ４で両面印刷。

・「漢字学習」は発展教材。

・生活科バックを用意させ，相手の回答をブランチ欄にメモさせる。

・言語活動名，学習用語を板書する。

・できれば学習用語を何度も言わせて，覚えさせる。

・学習用語を指導し，行為化させると他のスピーチなどにも使える。

・本時では，スピーチ指導をあまりしない。

（３）指導評価　学習用語を行為化させ，インタビュー，メモ，スピーチを適正にさせたか。

[1] 　野口芳宏著「四　本時の展開法の研究」(「鍛える国語教室　教材研究のための教師向けワークの開発（下）」『教材開発48号』明治図書，1992年１月，72ページ)