岩見沢市立美園小学校3年3組学級通信

輝き! 12200818(水)柳谷直明発行

 1 自学の指導
 昨日は自学の指導を行った。
「2ページを4つの部屋に分ける。1ページを上下段に分ける。もちろん定規を使う。」
「左の部屋に何をするか。ここは国語の部屋とか決めない。何の部屋にするかを考えるとこ

ろから,毎日始める。」
「まだ決めていない人。さっさと決める。5分間で1つの部屋の学習を終える。始め。」
 鉛筆が進んでいない子を個別に指導して歩いた。
「止め。2分間で1つの部屋を終えた子もいる。2分間で1つの部屋を終えると,8分間で

2ページが終わる。速いね。」
 ゆっくり書いていた子は5分間で1つの部屋が終わらなかった。半分以上の子は終わった。
「縦書きにするときは,右に国語と書けばよい。横書きにするときには,左上に国語と書け

ばよい。そこから一行空けて学習を開始する。次の部屋を何にするか。」
「まだ決めていない子。いないね。始め。」
 何をしたらよく分からない子には,朝ごはんの日記を書く,視写をするなどの助言をして歩いた。
「考えていないで,鉛筆を動かす。」
 人間は鉛筆を動かしながら,書きながら,話しながら考えることができる。そのように,いくつかの作業を同時に自分にさせると脳の動きがよくなる。
 じん君は国語も算数も1つの部屋を2分間で終える。こんなに速く自学ができると初めて知った。
 多くの子は3分間くらいで,1つの部屋の学習を終える。

時間を計って学習させるのは,自分以上の能力が引き出されるので効果がある。だらだら学習させるのでは,良くない習慣が身に付く。
 図工として,1つの部屋に絵を描いてもよい。卵焼きの作り方や洗濯の仕方を家庭科の学習として書いてもよい。家にある図鑑にある動物や植物の絵を写してもよい。上手に1つの部屋を完成させる。
「色鉛筆を使ってもいいですか。」
「もちろんよい。きれいに完成させる。」
 このように説明しながら,4つの部屋に自学をさせた。実質20分間の学習だった。説明や休憩を入れて30分間くらいで終了した。
 2年生のときにも,20分間くらいで2ページをせよと言っていた。やはり,20分間くらいで2ページができる。
 20分間くらいで自学をし,外の時間で教科書音読や読書や外の教材などをすればよい。
 先ずは自学50回に挑戦だ。50回になった子には,先生から御褒美の本を贈る。

 2 家庭訪問2日目(お邪魔しました。有難うございます。以下,常体で書きます。)
 昨日は大根抜きをしたせいか,家庭訪問に出かけるときからへとへとになっていた。

3年生の大根抜きは,なかなかハードだ。
「自学をがんばっています。」
「何か,やる気が見られます。」

「毎日の通信,有難うございます。」
 有難い言葉の数々である。

すばらしい子ども達のお蔭で,私は大変楽しい毎日を過ごしている。
「漢字を見ると意味が分かりますね。」
 電子辞書から,こんな話題になった。
 実は去年,漢字ワークを書いた。常用漢字1945字のワークである。毎日4つの漢字を覚えていくと,常用漢字1945字を3年間で学べる。小学2年生から使えば,4年生の終わりには常用漢字1945字を学べる。

5年生からもう一度使わせると,中学1年生の終わりには,2回目を終えることができる。このように何度も使わせると,中学校卒業までに常用漢字1945字をマスターできるというワークである。
 このワークはまだ出版されていない。だから使えない。そこで今,3年生配当漢字だけのワークをこの子達のために毎日書いている。

 教科書の漢字配列には,系統性が無い。教材文に使用されている漢字,使用されていない漢字を並べながら完成されている。教科書会社から直接聞いたわけでは無いが,そうに決まっている。大体,学年別配当漢字自体にも系統性が無い。系統性が無いと書くと,そんなことはないと反論されるかもしれない。しかし,「階」が3年「比」が5年に配当されている。「比」の方が抽象的だというのだろう。しかし,明らかに系統性が見られない。画数でも,部首でも,音でも,意味でも系統性が無いのだ。
 でも保護者は学年配当が気になるようである。もちろん子どももだ。そこで,昨年は常用漢字のワークを使って指導するのを止めた。
 今年は3年生配当漢字だけを部首別に系統化させて書いている。かわいい3年生のために50枚を書き続ける。毎日4つずつ覚えさせる。したがって,50日で3年生配当漢字の指導が終了する。その後また,テストで繰り返して思い出させるとよい。何度も見るのが一番の覚える方法である。
 系統性は部首別である。部首はその漢字の意味である。したがって部首別に覚えさせると,漢字の意味も大体覚えさせることができる。
 漢字を見ると意味が分かる。漢字は漢字を覚えるだけでなく,意味を持った言葉として覚えさせたい。すると漢字を覚えると,言葉が増える。
 こんな話をしていて盛り上がった。

 テスト,作文を見せて歩いている。これが今の実態である。子どもの今の実態から,教育が始まる。教科書があるから教育するのではない。この実態から,子どもをぐんぐん伸ばす。
 3年間家庭訪問に行かせて戴いたお宅では,子どもの成長を振り返ることができた。

子どもの成長は楽しいものだ。