岩見沢市立美園小学校3年3組学級通信
輝き! 5,2007年4月10日(火)柳谷直明発行
1 立候補で班長を決めた
1班 もえちゃん。2班 大君。3班 つよ君。4班 みなちゃん。5班 ひかちゃんだ。
班長と相談して,班員を決めた。席は班長が決める。運動会まで,この班でいく。
6月になったら,新しい班長を募集する。是非,全員が立候補しよう。
前期学級委員2名を決定した。和君,みずちゃんだ。積極的だね。
2 理科の1時間目
理科と社会科のノートの使い方を指導した。
その後,理科の方を開かせて,次の板書を視写させた。
「なぜ,虫を学ぶのか。」
全員に自分の解をノートに書かせた。
いつまでたっても書かない子を立たせて考えさせた。そして,何でもよいから決めさせた。
いつまでも立たせていたら体罰と言われるかもしれない。しかし,思考の回転を速くさせるために,立たせるという方法はよいのだ。
1人だけ,いつまでも立っていた。そこで,仕方なく座らせた。
全員のノートを見て歩いた。すると「虫がさわれないから」「虫を好きになるため」などと書いていた。
「そんなことではない。虫を学ぶ大切な目的はもっと他にある。」
先生がこう言うと,なほちゃんが静かに発言した。
「命を大切にするためです。」
驚いた。全くその通りだ。先生が考えていた解と同じだ。
虫の命を大切にしたい。大切にするために,知る必要がある。だから,観察する。
虫を観察しているうちに,死んでしまうこともある。それは仕方ないのだ。でも,わざと虫をつぶすのは悪だ。大切にしようと思って観察していたのに死んでしまったら,ごめんなさいと謝る。
こんな話をした。
それにしてもなほちゃんには驚かされた。
3 国語の1時間目
早速,宿題の作文を持って来た。ほとんどの子は柳谷先生が担任の先生になったのを喜んでくれているようだ。有難い。「やるきまんまん」がよい。
びっくりした
自分のたんにんの先生がだれなのかを思っていました。
始業式でやなぎや先生が担任になったと知ったとき,なったことがない先生だったからびっくりしました。
やなぎや先生へのおねがいは,もっとむずかしいべんきょうをおしえてください。
3年生で何が楽しみかは,べんきょうです。
やるきまんまんです。
私は春休みに,食べ物を食べたり,勉強をしたりしていた。
食べに行ったことを書く。
ぼくは,かぞく全員で暖中へ行った。ぼくはごはん,ジュース,牛肉とピーマンをやいた物,この3つを選んだ。おいしかった。勉強は,作文力マスターカードをやった。
ぼくは3年何組か分からなかった。でもいまでは,3年3組になった。2年2組のころの人もいた。3年3組のたんにんの先生はなんと柳谷先生だった。このことをみんなにほうこくすると,みんなびっくりしていた。僕は,柳谷先生でよかったと思う。なぜなら,先生はいろいろしっているからだ。漢字やいろいろおもしろいこともしてくれるから柳谷先生でよかった。
次に3年生になってがんばることを書く。
僕は3年生になって算数をがんばる。なぜなら,算数はかけ算や3年生になったら,十のかけ算がでてくる。零のかけ算もできくるからがんばる。
これで春休みになにをしたか,どう思ったかということをおわる。
漢字をよく使っていて驚いた。
3年生1時間目の国語で3年生の決意を書かせた。10分間である。10行を超えなかった子は5名だった。そのうちの1人は4行だった。手強そうだ。8人は20行くらい書いた。
次の作文の書き方が先生は好きなので書く。このように要らない言葉を削った書き方はとてもよい。しかし,漢字をもっと使った方がよいだろう。
3年生になってがんばることは,字をていねいにかくことだ。なぜならきたないからだ。
国語ではかん字をがんばりたい。なぜなら,あまりかけないからだ。でもよめる。
さんすうではわりざんをがんばりたい。なぜならたしざんとひきざんとかけざんができないからだ。
りかでは虫をかんさつしたい。なぜならあまりかんさつができないからだ。あとありもしらべたい。なぜならありのことがあまりわからないからだ。
みんなのやくにたちたい。バッタとかのこともしりたい。なぜならぜんぜんわからないからだ。トンボとかもしらべたい。トンボはすこい。なぜなら目の中にすごくいっぱいつぶがはいっているからだ。はちのすににていた。
しゃかいでは,グループできちんとがんばりたい。なぜならはぐれたりしてしまうかもしれないからだ。しゃかいかけんがくとかもがんばりたい。なぜならはじめてだからだ。
しゃかいかけんがくは,グループでいくからはぐれないようにしたい。なぜならしらないところへいくかもしれないからだ。ぜったいはぐれないようにがんばりたい。
グループでけんかしてもなかなおりをする。
岩見沢市立美園小学校3年3組学級通信
輝き! 6,2007年4月10日(火)柳谷直明発行
(5号の続き。)
3年生では「1つ目」という書き方は止めよう。必要ないからだ。使うなら,「1」という数字だけの方がよい。「です・ます」の敬体を卒業しよう。「あと」のような余計な言葉も要らない。無駄な言葉を削る。
保護者が家庭でわが子の文章を指導する際,これらを参考にしてほしい。
次の文章には勢いがある。この書き方が正しいかどうかはよく分からない。でも,この書き方も先生は好きだ。
これから,3年生でばんばることを書く。
理科だ。理科で,大きい虫や,すごい虫をさわれるようになりたい。なぜなら,大人になっても虫を触れなかったら,はじかしいし,子供のうちに,さわっておいたほうがよい。
社会だ。グループで,いっしょに行って,いろんなことをしらべる。そして,ポスターや新聞にまとめてみたい。グループといっしょに行ってはぐれない。じゅん番でインタビューをする。
国語だ。物語を読んで「授業作文」を書いてみたい。どくに,かん字がいっぱいあるのでぜんぶ書けるようになりたい。書きじゅんとかもおぼえられるようにがんばる。かん字が3年生で多いから,ぜんぶおぼえて作文とかに書きたい。作文も,気をぬかないでがんばる。そして何十まいも書きたい。
算数だ。わり算がある。それをぜんぶおぼえられるようにがんばる。わり算は,かけ算のぎゃくなので,かんたんだと思う。でも,むずかしい。
次のように「先ず」を使うなら,「次に」「最後に」と順序を表す接続語を使うとよい。
私が,3年生になってがんばることは3つある。それを書く。
先ず,国語の作文である。なぜなら,字をきれいに書いて,早く書けるようになりたいからだ。それは,大人になっても,つかえることだ。しごとのとき,メモをする。そのときなどにつかえる。社会のときにもつかえる。作文は,いつでもつかえる物だ。
次に,理科である。なぜなら,虫をさわるのがにがてだからだ。虫の中でさわれるものもある。それは,トンボだ。今どは,体のこともしらべてみたい。また,大きな虫もさわれるようになりたい。たとえば,かぶと虫とか,クワガタだ。さわったことはある。しかし,クワガタは,こわくてさわれなかった。だから,さわれるようになりたい。
さい後に,社会である。なぜなら,いろんなお店に行ってみたいからだ。他にも,
これが3年生2日目の子どもの実態である。このようなすばらしい子どもが更にどのように伸びていくか,わくわくする。
先生がお山の大将
「先生,遊ぼう。」
今日は体育館が使えない。外も使えない。しかも,教室の荷物の片付けが少し残っている。そこで,休み時間には教室を片付けていた。すると子ども達が集まって来た。
「先生,遊ぼう。」
「今日は,体育館も外も使えないから,教室を片付ける。」
こう言いながら,仕事をしていた。しかし,なかなか粘ってくる。
「プレールームがあるよ。」
「プレールームはせまいからなあ。」
こんな会話ではぐらかしていた。しかし,子どもがどんどん増えてくるので,抱っこだの何だのと言われ,結局仕事が出来ない。
「大根抜きしよう。」
くみ君の粘り勝ちである。粘ってりに粘って依頼し続けた御褒美に遊ぼうと思った。
「よし,行こう。」
「やったあ。」
教師にとって,子どもとの遊びは遊びではない。仕事である。それも楽しい仕事であり,重要な仕事だ。子どもを知るというとても重要な仕事なのだ。
昨日は体育館で遊んだ。体育館では,私の教え子はどんどん集まって来た。3年3組の子も集まって来る。しかし,集まって来ない子もいる。男子数名で,何やら遊んでいる。それはそれよい。しかし,どのような人間関係なのかを見ていると分かる。面白い。
そのうち暖かくなったら,外で,学級全員で遊ばせる。3年生くらいは集団で遊べない。だからこそ,キック・ベースなどを集団でさせると喜ぶ。もちろん,教えるのは教師である。この時期に集団で遊ばせないと,高学年になったら,ますます細分化する。
小学校の担任はお山の大将でもある。
大根抜きをしていると,鬼澤先生も来られた。一緒に大根抜きをした楽しい時だった。
3年生は働くなあ
月曜日の放課後,時間がある子は手伝ってと呼びかけた。先生のお手伝いである。先生の荷物は多くて弱っている。
なみちゃんとみずちゃんとひかちゃんとゆちゃんの4人が残って手伝ってくれた。特に,なみちゃんとみずちゃんはすごかった。なみちゃんは本を殆ど本棚へ入れてくれた。
みずちゃんは細かな物を片付けてくれた。進んで,どんどん働いてくれて驚いた。
「もう,疲れたからやめよう。」
先生がこう言っても,許してくれなかった。
「また片付いていないからだめ。」
お蔭ですっかり片付いた。有難う。でも帰りにみずちゃんが,転んで足を擦りむいたそうだ。疲れちゃったのかな。ごめんね。
係活動では,もえちゃんとなほちゃんが進んで働いている。掲示係だ。ひかちゃんはリーダー係として,一日の準備をきちんと発表している。
くら君とかい君は給食台をきれいに拭いていた。3年生になると違うなあ。よく働くよ。
やっぱり君達はすばらしい子ども達だ。スーパー3年生と呼ばれる日も近い。